EDELRID OHM_EN from EDELRID on Vimeo.
去年にも小ネタとして紹介しましたが、ISPO2017内でエーデルリッドが再び紹介していたのでネタにしてみました。
これまでに発想のなかったohmですが、なじみがないのでこれから先どれだけ浸透するかはメーカーのPR次第ですね。
日本ではそれほど重いクライマーは見かけたことがないのですが、外国人は体重が重いクライマーはよくいますね。
ジミー・ウェブやクリス・シャーマも日本人と比べると随分重いですよね。
ビレイパートナーが女性などでは、必然的に女性の方が軽くなりやすいです。
(そうでない場合もあるけど・・・)
仮に・・・
体重がビレイヤーより軽い女性がクライマーとして登っている場合、フォールすると・・・
ビレイヤーの方が体重が重い+各カラビナの摩擦係数によってスタティックビレイをしやすいです。これは、確実にクライマーを止めるという意味では良いですが、クライマーは落下にかかる衝撃をもろに受けることになりますのでクライマーの腰などへの衝撃はそれなりにあります。
これが原因で腰痛になってしまうケースも少なくないですよね。
一方、女性ビレイヤーがクライマーよりも体重が軽い場合、クライマーがフォールすると・・・
落下係数>カラビナの摩擦係数+ビレイヤーの体重 となりやすいので、ビレイヤーは必然的に1ピン目のカラビナに向かって引きがってしまいやすいです。
クライマーの体重が重い もしくは 落下係数が高い(よりビッグフォールをする) ほどにビレイヤーは1ピン目のカラビナに向かって引き寄せられます。
この時、クライマーとビレイヤーが勢いよく接触してしまった記憶はありませんか?
僕自身の経験では、2ピン目程度からクライマーが落下した際に、足が眼前をブンッと通貨したことがあるため、上記のようなことは決して稀なことではないと思っています。
OHMはこのクライマーとビレイヤーの接触事故を防ぐ目的で作られた製品です。
動画を観てもらったらわかるとおり、体重差が大きいケースと落下した際の接触事故の可能性についてうまく再現されていますね。
OHMを用いることでロープにカラビナ以上の摩擦を生じさせ、クライマーが落下した際に勢いよくロープが流れることを防いでいるのがわかります。
OHMの最大のメリットは接触事故予防です。
これを用いるケースではクライマーが重いですから、勢いよくぶつかれば脳震盪や骨折を生じる可能性があります。
もう一つメリットがあります。
それは、ロワーダウン時に勢いよくロープが流れてしまうのを防いでくれる効果があります。ロープにテンションがかかった状態では、OHMのフリクションも大きく働いているため、ロープが突然流れてしまうといった状態を防いでくれます。
よくあるケースでは、ビレイ器具でロープがロックしてしまってビレイヤーが焦ってロープを出そうとした際に勢いよく流れてしまうことです。
このシーン。時々岩場でみかけますね。
仮に人のカラビナや既にヌンチャクがかかっているルートで用いる際には、ハンガー側のカラビナと接続するべきでしょう。
間違っても、既にかかっているヌンチャクのロープ側にOHMをセットするのは適切とは言えません。基本的にロープ側のカラビナは金属同士の接触を最大限避けるべきだからです。
上記の事から、OHMを用いるのはそれなりに気を使うので めんどくさい というのが常につきまとうでしょう。しかし、それと事故の危険性を比べるのはどちらが重要か一目瞭然なので議論の余地はないですが。
また、OHMを仮に使ったら、他の人と同じルートをトライしているならば、基本的に毎回回収して毎回セットする必要があることからも面倒なところです。
もし自分しかトライしていないルートであっても、外岩の場合は1ピン目からOHMのロープセットで神経を使うのはクライマーにとっては辛いですね。
基本的にはジムで用いるのが多いのではないかと思うOHMです。
基本的にOHMを使ってほしいのは、体重の軽い人なので、OHMをもつならば体重の軽いクライマーが持っているべきでしょう。
あるいは子供が大人のビレイをする場合ですね。
大人同士のクライミングパートナーでは外国人ほどOHMの必要性を感じるケースは少ないかなと思います。
しかし私たち日本人にはなじみの薄い製品になるのではないかと個人的には思います。
それでも必要としている人たちは少なからずいると思います。
全体的に需要の低い製品かなと思いますね。
もし一度でも怖い思いをしたり、接触事故を経験している人たちはとても欲しい製品かな
去年にも小ネタとして紹介しましたが、ISPO2017内でエーデルリッドが再び紹介していたのでネタにしてみました。
これまでに発想のなかったohmですが、なじみがないのでこれから先どれだけ浸透するかはメーカーのPR次第ですね。
エーデルリッド OHM
エーデルリッドOHMは体重差があるパートナーとのクライミングの際に接触による怪我を防止することが主な目的の器具です。日本ではそれほど重いクライマーは見かけたことがないのですが、外国人は体重が重いクライマーはよくいますね。
ジミー・ウェブやクリス・シャーマも日本人と比べると随分重いですよね。
ビレイパートナーが女性などでは、必然的に女性の方が軽くなりやすいです。
(そうでない場合もあるけど・・・)
仮に・・・
体重がビレイヤーより軽い女性がクライマーとして登っている場合、フォールすると・・・
ビレイヤーの方が体重が重い+各カラビナの摩擦係数によってスタティックビレイをしやすいです。これは、確実にクライマーを止めるという意味では良いですが、クライマーは落下にかかる衝撃をもろに受けることになりますのでクライマーの腰などへの衝撃はそれなりにあります。
これが原因で腰痛になってしまうケースも少なくないですよね。
一方、女性ビレイヤーがクライマーよりも体重が軽い場合、クライマーがフォールすると・・・
落下係数>カラビナの摩擦係数+ビレイヤーの体重 となりやすいので、ビレイヤーは必然的に1ピン目のカラビナに向かって引きがってしまいやすいです。
クライマーの体重が重い もしくは 落下係数が高い(よりビッグフォールをする) ほどにビレイヤーは1ピン目のカラビナに向かって引き寄せられます。
この時、クライマーとビレイヤーが勢いよく接触してしまった記憶はありませんか?
僕自身の経験では、2ピン目程度からクライマーが落下した際に、足が眼前をブンッと通貨したことがあるため、上記のようなことは決して稀なことではないと思っています。
OHMはこのクライマーとビレイヤーの接触事故を防ぐ目的で作られた製品です。
動画を観てもらったらわかるとおり、体重差が大きいケースと落下した際の接触事故の可能性についてうまく再現されていますね。
OHMを用いることでロープにカラビナ以上の摩擦を生じさせ、クライマーが落下した際に勢いよくロープが流れることを防いでいるのがわかります。
OHMのメリット
OHMの最大のメリットは接触事故予防です。
これを用いるケースではクライマーが重いですから、勢いよくぶつかれば脳震盪や骨折を生じる可能性があります。
もう一つメリットがあります。
それは、ロワーダウン時に勢いよくロープが流れてしまうのを防いでくれる効果があります。ロープにテンションがかかった状態では、OHMのフリクションも大きく働いているため、ロープが突然流れてしまうといった状態を防いでくれます。
よくあるケースでは、ビレイ器具でロープがロックしてしまってビレイヤーが焦ってロープを出そうとした際に勢いよく流れてしまうことです。
このシーン。時々岩場でみかけますね。
OHMのデメリット
OHMは1ピン目に取りつけますが、カラビナにとりつけますからマナー的に自分のカラビナにOHMをつけてもっていかなくてはいけません。仮に人のカラビナや既にヌンチャクがかかっているルートで用いる際には、ハンガー側のカラビナと接続するべきでしょう。
間違っても、既にかかっているヌンチャクのロープ側にOHMをセットするのは適切とは言えません。基本的にロープ側のカラビナは金属同士の接触を最大限避けるべきだからです。
上記の事から、OHMを用いるのはそれなりに気を使うので めんどくさい というのが常につきまとうでしょう。しかし、それと事故の危険性を比べるのはどちらが重要か一目瞭然なので議論の余地はないですが。
また、OHMを仮に使ったら、他の人と同じルートをトライしているならば、基本的に毎回回収して毎回セットする必要があることからも面倒なところです。
もし自分しかトライしていないルートであっても、外岩の場合は1ピン目からOHMのロープセットで神経を使うのはクライマーにとっては辛いですね。
基本的にはジムで用いるのが多いのではないかと思うOHMです。
日本人に当てはめて・・・
日本人ではそれほど体重差のあるパートナーとのクライミングを行っている人はさほど多くない印象をもっています。基本的にOHMを使ってほしいのは、体重の軽い人なので、OHMをもつならば体重の軽いクライマーが持っているべきでしょう。
あるいは子供が大人のビレイをする場合ですね。
大人同士のクライミングパートナーでは外国人ほどOHMの必要性を感じるケースは少ないかなと思います。
まとめ
OHMは安全性に配慮した製品で、これまであまり着眼点のなかった代物だと思います。しかし私たち日本人にはなじみの薄い製品になるのではないかと個人的には思います。
それでも必要としている人たちは少なからずいると思います。
全体的に需要の低い製品かなと思いますね。
もし一度でも怖い思いをしたり、接触事故を経験している人たちはとても欲しい製品かな
OHM、重いクライマーor軽いビレイヤーはたしてどっちが購入して用意すべきなんだろうね。。
返信削除特定のパートナーがいる場合はええとして、いろんな方と登りに行ったりする方。
やっぱ重いクライマーが用意すべきなんだろうね。
まあまあ高額だし。。そう考えると売れるの?これ?
http://www.magic-mountain.jp/item/category/edelrid2017_pdf/ed2017_p14-15.pdf
削除マジックマウンテンのサイトに掲載されているエーデルリッドの新しいカタログ内にOHMが載っていましたね!最初に「オーム」って読むんや!?っていうのに驚いたんですが(笑)
体重差が10kg~40kgまで対応、ビレイヤー体重が40kg以上が対象。ということですが~・・・まぁそれ以上の体重差っていうと大人と子供の関係になりそうですよね。
仮に一般的な女性クライマー(日本人)の体重が50kgだとしても、男性は60kg以上。
70kg以上の男性クライマーは少ないと思いますので、日本では需要が低そうですね?
それでも重いクライマーは持っていてほしいですが、特にジムや1ピン目の落下が検討される課題に配慮があるとよいそうです・・・軽いクライマーが購入する目的としては「自分が怪我しないため?」もしくは「相手のため?」となりそうですが、前者以外の理由で購入する人はいるかな?と疑問に思いました(笑)
価格は16000円です!(驚)
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