気になったギア:クリックアップ+ & スマート2.0




新作ギア類が日々紹介され続けています。
その中で気になった製品2つピックアップ。

2つのビレイデバイス。共通部分の仕様変更がありました。セミオートタイプの方向性はこの路線なのかな?って気がした。


Click Up Plus



クリックアップを使っている人。よく見かけます。
操作性が良くて、扱いやすい。尚且つしっかりクライマーのフォールを止めることができる人気のデバイスの一つ。

クリックアップを改良したクリックアップ・プラスが来年登場します。


従来品よりも大きくみえますが、軽量化がなされており、シェイプの構造は従来よりも大きな手に納まりやすく扱いやすいものになりました。


対応ロープ経は8.5mm-11mm

そして、もっとも特徴的な変更は


ロープを通す場所に開閉自在な蓋がつきました

これで、大事な部分もしっかりガード!



ではないようです。


ロープを繰り出す時、ビレイヤーは「ビレイヤー側のロープをクライマー側のロープと並行(あるいはそれに近い)にすることで素早くロープを繰り出す」のが常識ですね。

その時が最もロープを素早く出せる一方で、その瞬間はビレイデバイス内でロープに制動をかけられない状態(ウィークポジション)でもあります。

従来。このポジションは最も注意すべき点だと教わりますね。
なぜなら、この瞬間にクライマーが落下したら、ロープは必要以上に流れてしまいます(あるいは素手などでは止められない場合も)。

クリックアップ・プラスは蓋を付けたことで、ロープの繰り出しに”若干の”抵抗はありつつもウィークポジション時にクライマーがフォールしたとしてもしっかりロープを止めることができます。


Smart 2.0



マムートのスマートは僕も使用しているので思入れがありますね。
これまでのスマート。全体的に丸い感じのフォルム


スマート2.0はなんとなく角ばったフォルム。
カラーリングが充実?

スマートはクリックアップと同じ分類にはいるタイプのデバイスです。
(細かな分類のことは以前の記事を参照)


スマートはチューバー型と似た見た目、操作性が特徴的ですね。
この形のさきがけはエーデルリッドのJULの方なのかな?(忘れた)

スマート2.0の特徴はクリックアップ・プラスと同様に蓋が付きました。


機能も同じ。
ウィークポジション時に不意の落下が生じた際にもしっかり制動してくれます。


まとめ

今回発表されたクリックアップ・プラス、マムート2.0の変更。

これまで、ロープの制動がかからない状態は短時間にするようにビレイヤーは意識があったと思います。慣れたビレイヤーであれば今回の変更に興味がないかもしれませんが、初心者や中級者、注意力の低いビレイヤーなどには朗報となったのではないでしょうか。(といっても、それならオートロックデバイス使えばって話だけど)

それでも、細かな安全性の向上に注意を向けているのは好感が持てる製品だと思います。

しかしその反面、これらのデバイスの最大のメリットである”軽量”に若干の足かせがかかった感は否めませんが~・・・それでも、オートロックに次ぐビレイデバイスとしては主流になりそうな方向性を感じますね。



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