2日目の朝4時。
3時過ぎから朝食の準備をするフライパンの音でうっすら目が覚めていたが、4時のアラームが鳴るまで待機していた。
出発の準備を始めるために荷物置き場へ移動。
昨夜、濡れたもの一式を干していたものの、乾くわけもなくベチャベチャなままだった。
今日は雨が降らない予定だったのだが、暑いかもしれないので、濡れたものを乾かす意味も込めて着替える。
それでも靴下だけは濡れたものを履くのが嫌だったので新しいものを履く。
うへぇ。。。濡れてて気持ち悪いよぉ
と冷える朝に冷たい肌着が辛い。
エナジーバーを食しながら、たらたらと準備をして、最後にシューズ。
ぐじゅ~って水が浸み出てきて、乾いていた靴下が一気に濡れる。イミ ガ ナイ。
疲れた体にダラダラと準備をしていたせいで、出発時刻は予定より遅く5時半になった。
ぼちぼち出発する人たちもいたりして、とりあえず昨日立ち寄った越百山を目指して歩きだす。
1時間ほど歩くと越百山に2度目の登頂を果たす(笑)
体力ゲージは70%くらい
ここで朝食休憩。
この時間なのに霧が立ち込めてそれほど視界は良好ではない。
空木方面をみるとまだ登りが続くのか。南越百山の方をみると昨日の記憶が蘇る。
しばらく歩くと、雲の切れ間に雲海がのぞいた。
西側の視野なので向かいは白根三山あたりか? しかし、疲れた思考ではそんなことを考えずにただ眺める。
空木岳はまだか?なんて思いながら遠くの山を眺める。まだまだ登りじゃねーか。
思考は明らかに昨日の疲労が残ってる。
今日の予定では速足で12時間後には宝剣山荘に着いているはずだ・・・。
南越百山方面をみるとずいぶん遠くに見える。
昨日に比べて格段に歩きやすいのだが、ペースが上がらない
仙涯嶺が見えた。
兄は正しいルートを選択して足早に休憩ポイントに行く。
ようやく南駒ケ岳。
空木岳はどこや?
既に疲労困憊気味。体力ゲージは40%くらい
座り込むと立ち上がる時の疲労感やべー
ぼちぼち人とすれ違いだす。
空木岳まで1時間です・・・か。
1時間が遠く感じる。まだ半分も達してないんですけど?
なんとか空木岳の基部。
もう一息で頂上だけど、余裕なし。体力ゲージは30%くらい。座るとちょっと回復する
途中の巨大な慰霊碑。
なんとなくわかります
頂上遠いなぁ・・・。
兄だけは足早に登りだす。
ようやく空木岳!
7年前(?)もここにたどり着いた時はこんな感じで写真撮ったと思って、同じスタイル。
体力ゲージは30%でなんとかたどり着いた
こっから池山経由で下山してもいいんじゃね?の図。
これから~・・・東川岳、熊沢岳、檜尾岳を経由して宝剣山荘か・・・。長いな。
長い・・・。としか言葉は出ない
時間もないので先を急ぐことに。
空木を下ったところに木曽殿山荘があるので、そこでお昼にしよう?ということに。
ずいぶん下って、疲れ果てた頃に山荘到着。
外のベンチで休憩しようと思ったけど、雨がぽつぽつきたので中で休ませてもらうことに。
休憩300円/30分
カップラーメン400円
兄が早速カップラーメンを食べてた。
その横に座っていたら、店主から300円払ってくれ。ということだったので、カップラーメンをもらうことにした。
雨はひどくなる。
終いには土砂降りになってきた。既に30分は経過している。体力ゲージは20%くらい。
次第に人が雨宿りのために集まってくる。時刻は13時前。
強行して先に進むと、山小屋があるのは一番近くて宝剣山荘だ。どうやってもそこまでいかなくちゃいけない。
これまでの経過時間から到着時間を予想する・・・8時間
は・ち・じ・か・ん!?
また怒られるパターンだよ。到着21時ってなんだ(笑)
しかも、最後に悪所をヘッデンで歩くことを考えると厳しい
今から最も近い下山ルートは・・・空木岳~池山経由。
し・ち・じ・か・ん
敗退7時間。強行8時間。どちらも地獄(笑)
しかし、この雨の中強行しても、体力の低下と雷がきたら動けないことを考えると進むのはヤバい。ってことで、木曽殿山荘で泊まれないか聞いてみるが、生憎の満室。それ以前に要予約だったし。
仕方がないので
敗退ルートを選び、雨の中再び空木岳に登る
2回目の登頂(笑)
頂上にたどり着くと雨が止んでた。下山ルートを見下ろせる。
目前に小屋があるが~・・・事前に予約していないと泊まれない。
体力ゲージは10%
雨雲も通り過ぎたっぽいので、カッパを外して~・・・
地獄の下りが待っています
途中のロックランズ。
元気があったらボルダーの真似事をやるのですが、気力がないので無理。体力ゲージ8%くらい
日があるうちに下りたい
日があるうちに下りたい
下りたい
下りたい
4時間経過。まだ池山にも到着せず。何合目とかもないので精神的にキツイ
前に下っている人がいた。その人たちに追いつくのを目標にただひたすらに足を止めずに歩く
小さなのぼり。キツイ。厳しい。
5時間経過。森林帯に出てきたし、ぼちぼち「池山遊歩道」なる看板アリ。もう一息。
無言で考えられない。
膝は曲がっているので、もう少し足に力がありそう。体力ゲージ3%
川の音がしている。もう少しな気がする。午後6時過ぎ。
ショートカットらしき道を発見。
そういえば7年前もショートカットを見つけてた気がする。蛇腹道なので真っ直ぐ降りれる感じだ。
7年前はショートカットはせずに、道なりに歩いたけど、今回はショートカットすることに。もちろん地図にはない。
降りると、再びショートカットルートがある。
どうする?と検討するが、考える気力はない。とりあえず、ヘッデン装着。6時半。
GPSも若干の狂いがあってあてにならない。ショートカットは諦めて道なりに歩く。
しかし、道迷いになっている可能性もあるので、慎重になって、精神的に追い詰められる。もう登りかえす気力はないよ?体力ゲージ2%くらい。
ヘッデン頼りに下っていると、森が切れて月明かりに照らされた看板らしきものが遠くに見える??
登山口だ!
先頭を歩いていたので、大声で皆に言う。でも、後方を振り返りながら歩く力はないので、正面に向かって。
着いたよ!午後7時。ようやく下山。
皆、疲れ果てていたが、東屋風の建物に向かって歩き続ける。
とりあえず、タクシーを呼ぼう!ってことで登山口の看板に書いてあるタクシー会社に電話。つながらない。
もう無理だよ。的な雰囲気を皆出しつつ、荷を下ろして整理したり。
違うタクシー会社を調べて電話したら、タクシーが来てくれるって。でも、今いる位置までは上がれないから30分くらい下ってくれって?
う・そ・だ・ろ?
皆の表情がこわばる。しかも、登山道を下山したかったが、タクシー会社は林道を歩いてくれって。
それ、遠回りじゃないの?!ホントに?
ヘロヘロになっているのに、ダラダラしながら30分無言で下る。
足はなんとかまだ動いている。トレ不足もいいところだ。
7時40分くらいにタクシーと合流できた。そのまま駐車場まで移動してもらう交渉もOK
小一時間くらいかかるのでようやくひと寝入りできるかと思い安堵して助手席に乗車。
兄らは後部座席。
タクシーの運転手。ま・じ・で
空気を読んでくれ
こんな時に限って、めちゃ話し好きの運転手とか(笑)眠るどころか、運転手の人の話聞きまくってたぞ!
心身ともにへとへとになって駐車場にたどり着いた。そしてそこから夜通し走って朝方に家に帰ってきた・・・。
今度一緒に山行きましょう!(笑)
返信削除アニキの健脚ぶりなら楽勝でこなせる日程だと思いますが、僕が遠く彼方に置いてきぼりになってしまいそうです(笑)
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