テクニック:ロデオクリップ ~1ピン目のプリクリップ方法~


たま~に岩場で見かけるロデオクリップが上手な人。いますよね?

慣れていない人はうまくクリップできても、逆クリップしているシーンをみかけます。


チョンボ棒 を使わずに1ピン目にクリップする方法として、ロープをぶんぶん振り回してクリップする手法がありますが、ロデオクリップというそうです。


ロデオクリップのやり方動画が出ていたので、知っておくと便利なシーンがあるかもしれないのでここで紹介。


ロデオクリップ



最初に思ったこと。「ロデオクリップっていうんだ?あれ。」

ロデオとかアメリカ人的な発想ですな。

ロデオクリップは高い位置に事前にぶら下がっているクイックドローに地面からロープをかける方法です。


通常、1ピン目にかけます。

ロープを長くもち、ブンブン振り回して遠心力によってロープを真っ直ぐにします。

ちょうどロープの屈折している箇所がカラビナゲートに当たるように距離を調整してぶつけましょう。

遠心力の強さと立ち位置、ロープの長さが重要です。
(逆クリップにならないように十分に注意しましょう)

また、基本的にハングした、クイックドローが浮いている(壁から離れている)ほうがやりやすいです。

悪い例


両手にロープをもって輪っかを作りぶんってする方法。よくみかけます

あれ悪いんだ。って?

この方法ではカラビナに当たったとしても、クリップまで至らないケースが多いようですね。


もう一つの失敗は、ロープを握ってもってしまうこと。

これでは、輪っかが小さすぎてクリップしにくいということです。

僕はこのパターンでよく失敗していました。

ロデオクリップのコツ


ロープの持ち方にポイントがあります。

親指/人差し指、薬指/小指 でロープを持ちます。

十分なたるみを作って反対の手でロープを持ち補助しています。


ブンブン振り回して、カラビナゲートを狙いましょう。


カチッと決まれば チョー気持ちいです


「簡単だよ」っていう解説の言葉が「ほんとかよ!?」って思わせますね。

あと、カラビナにはあたるけど、クリップできなかった場合には、カラビナの揺れがおさまってから再びトライしましょう。ってことです。

まとめ

ロデオクリップのコツが解説されていましたのでここで取り上げました。

1ピン目のプリクリップになりますが、うまく使えば便利なことは間違いないでしょう。


とはいえ、使うシーンには一考の余地があります。その理由は・・・


完登(RP)は「初登者と同等かそれ以上のクライミングスタイルで終了点にたどり着くこと」


という定義があります。1ピン目のプリクリップが初登した時スタイルよりもそれ以下になるようならば、プリクリップはお勧めできません。これは恥ずかしいクライミング行為にあたりますね。


また、プリクリップをすることで、安全性は向上しますが、そのぶんクライミングの本当の楽しさ、面白さ(冒険心、怪我の恐怖、プレッシャー、技量、マインドコントロール)を失って行うクライミングになります。

それらの点を常に考慮してロデオクリップをするか検討してクライミングを楽しんでください。

しかし、ロデオクリップは上手になりたいです。クリップの爽快感を得たいから




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