海外クライミングに行くためのいろは


ずっと忙しくてブログ更新できなかったけど、久しぶりに更新。
5月も半ばになれば忙しさもひと段落するので、それまでのつなぎ(?)

4月25日~5月1日まで所用でアメリカにいく(クライミングツアーではないのが残念至極)ことになったので、いろいろ準備していたらこのネタを思いつきました。


久しぶりに海外の準備をしていると、ネット時代になってホント便利になったなーって思うのです。海外クライミングのハードルもぐっと低くなったと思うので、参考になればと思ってネタにしています。


憧れの海外クライミング

youtubeで海外クライマー、日本人クライマーが様々な国へいってクライミングを楽しんでいる映像を観ることが年々増えています。

「外人ってばそんなに休みが取れていいよなー」って思いながら、自分には関係ない話・・・なんて思いつつ眺める日々ですが、意外と僕たちにとっても身近なものです。


海外に行く=手続きとかわからない事が多くていろいろ大変


っていうイメージがある人も多いと思うのですが、昨今はスマホ、ネットでホント手続きが簡単だし、宿探しも事前に準備しておけるので楽ちんなのです。

グーグル翻訳もあるから、英語が話せなくても急なトラブル以外は問題ありません


海外へ行くハードルが低くなったので・・・

スペイン・オリアナ
フランス・セユーズ
アメリカ・ヨセミテ
フランス・フォンテーヌブロー
イギリス・ドロミテ
オーストラリア・グランピアンズ
などなど・・・

そんな超有名な世界有数のクライミング聖地に行くのも人生の中で経験することも容易なのです。

LCC(格安航空)も増えてきてお金もさほどかかりません。
(ほんと安くなったのぉ―)

費用の問題

まずは一番気になる必要な経費を計算してみよう。

○最初に渡航について

普通に考えて、飛行機で行くと思いますが~・・・
ネットでみると色々な航空券を斡旋してくれるサイトがあります。

Expedia(エクスペディア)はCMもしているし有名ですよね
Tripadviser(トリップアドバイザー)も便利

僕が最初に航空券の費用を参照するのは
4トラベルです

今、ヨセミテ・国際空港までの航空券を確認してみても・・・

急遽来月(5月)に行こうと思っても12.5万円ですよ(往復)

時間と発着空港の都合がよければこれで航空券を手に入れるのもいいですが、もっと安い航空券があるかもしれません。

この場合は航空券だけ見ていますが、ツアーや宿泊込の値段でも確認してみる必要がありますよ。

とりあえず、4トラベルで一番安かった「デルタ航空」のHPで同じチケットを確認してみましょう。

5月13日発で1週間後に帰国で確認したら、もう一つ安いチケットがありました(往復)
4トラベルの方が手続きが楽ですが、本家のサイトでも日本語に対応しているので1.5万円も安いのなら頑張って本家でチケット予約するのもいいですよね。

デルタ航空のサイトで予約すると、アプリに反映できるのでそれもいい点です。

じゃあ、飛行機はなんとか予算内に収まりそうなので、次に宿泊場所をみましょう

○宿泊場所を決める

日本じゃないんだから、間違ってもテントで野宿や車中泊はやめましょう。
昔、オーストラリアで人気のない場所やお店の近くで車中泊をしたことがありますが、警察に注意された経験があります。


警察に注意されたくらいなら犯罪に巻き込まれるより断然いいのですが、強盗に出会ったら命の危険もあります。

もちろん、公式のキャンプ地ならば車中泊やテント泊もいいと思います。

前述した エクスペディア はホテル検索がしやすいですね。
ぼくは トリップアドバイザー を使ってホテルを検索することが多いです。


これは、今度僕が行くところの周辺ホテル情報。
ホテル、モーテルなどが表示されています。

海外は日本と違って1室あたりの料金計算なので、1人の金額ではありません。

この画像は2人で1泊する料金をみていますので、実質計算はこの半分です。
ただし、税金やその他もろもろのサービス料金などは含まれていないので実際にはもう少し高くなります。

トリップアドバイザーは予約の際にはそれぞれの価格を提示しているサイトへジャンプします。

僕は今回の旅行は トリップアドバイザー で検索して、Booking で予約しました。
5泊しますが、戸建てのモーテルで2万7千円(1人1万3500円前後)で泊まることになりました。

クライマーならもっと長期間宿泊する場合も多いかもしれませんね。
コンドミニアムはキッチンや洗濯機などを備えていますが、ホテルのように食事がないタイプが多いです。スーパーで食材を買い込んでコンドミニアムで寝泊まり。という感じならさらに安い場合も?

○レンタカーを借りよう

アメリカをはじめいくつかの国々では車移動が必要だったりします。
それでなくても、クライミングは車がないとアプローチがとても不便なので当たり前の感覚かもしれませんが。

レンタカーズでは海外のレンタカー会社の比較ができます。

日本語でできるのも嬉しいですね。
アメリカのHertz(ハーツ)など大手のレンタカー会社は個別で日本語サイトも運営しているので本家サイトをチェックするのもお忘れなく。

運転できる年齢制限が日本とは異なる場合がありますので、行く国の状況をチェックしましょう。

ジュネーブ条約加盟国では”法律上”国際免許の取得が必要ありません。

ただし、レンタカーを借りる際に現地の従業員は日本語を読めない場合があるので、その際には国際免許が必要です(苦笑)

さらに、警察に免許証の提示を求められた場合にも日本に免許証では話にならないので、やはり国際免許が必要です。

ジュネーブ条約の意味があるんかい・・・って思いますが、ハワイなんかは国際免許の提示は求められないようですね。さらに、国と地域によっては”国際免許が必須”となっていますのでやはり取りに行きましょう。

日本の免許センターに行けば、即日発行してもらえます。発行手数料が2350円(2018年4月)と顔写真(800円くらい?)が必要です。顔写真は事前にサイズ通りに作っておけば安くあげられますね。

○ビザの発行

アメリカはESTAの申請が必要ですが、多くの人が観光ビザで海外に行くと思います。

昔は大使館に行ったりしていましたが、今はネットで処理できる時代。
スマホでビザの必要、取得について調べましょう。

アメリカならばESTAの申請が必要ですが、行先、飛行機、パスポートを取得していればあとはクレジットカードかPaypalの準備で完了します。

ESTAの申請は1400円かかりますが、業者に頼むと手数料1000円くらい?さらに上乗せだったと思います。長々と記入がありますが、さほど時間をとりませんので30分くらい時間をとってサクッと入力してしまいましょう。

paypalのアカウントを持っていれば楽に決済ができるのでオススメ。

※ESTAはアメリカだけなので、他の国に行くのならば必要ありません。

○パスポートの取得

「行こう!」と決まったらパスポートを取得します。

外務省のHPに初めてパスポートを取得するというページがあるので、そちらを参照
パスポートには5年と10年があります。10年のほうが高いですが、5年を2回取得するより割安です。

どちらがいいか?と聞かれると悩むところですが、「この先海外いく?」と自問自答してみても「予定はないな」なんて思いますが・・・案外行く機会があります(笑)

僕は10年を取得しましたが、2回はいくかな?と思って取得したものの、来年切れるのですが4回~5回行きました。

10年は16000円、5年は11000円です(2018年4月)

こちらにメリット/デメリットの記載があるので参考にしましょう

最低限の費用

ここまでの話で最低限必要な費用は以下の通り;

  1. パスポート:16000円
  2. ESTA(米国のみ):1400円
  3. 国際免許:2350円+顔写真(600円~800円)
  4. レンタカー代
  5. フライト代
  6. 宿泊費
  7. 食費
となります。

”めちゃくちゃ大雑把”に見積もって・・・20万円くらい?いや、オーストラリアとかだともっと安くて、僕が数年前に試算した時は1週間の滞在で15万円(お土産代含む)だったと思う。

トポをゲット

そうだ。忘れてはいけないトポの事。
日本だと100岩の雑誌(今はネットで無料公開)がありますが、海外のエリアもトポを取得しなくてはいけませんね。


しかし、新たに生まれる課題を常に書籍で更新するのは出版費用など難しい問題もあるので一番いいのは現地のジムを訪ねることです。

トポは英語で Topography(トポグラフィー)が語源だと思われます。
あとは、「ガイドブック」となっている場合もあるので「エリア名+クライミング+ガイドブック」でネット検索したり、現地で聞くとしても「Topo or Guide book」で効いてみたらええと思います。

「クライミング・トポグラフィーがあるか?」みたいに聞けばいいと思いますが、海外だと一部アプリやネットで紹介もされています。

例えばこちらにはヨセミテのトポがiOS版とアンドロイド版で紹介されています。
フォンテーヌブローはこちらで書籍の案内がでています。

海外クライミングの注意

ボルダリングはプロテクションなどは関係ないので、ボルダーマットさえ持っていけばいいので特に注意することはありませんが(掃除など最低限のマナーは知っておきましょう)、ルートクライミングになると安全管理に十分注意しなくてはいけません。

ボルトに関する記事でも紹介しましたが、海外のボルトやプロテクションが日本と同様に考えてはいけません。

日本国内でのクライミングでも注意しなくてはいけませんが、腐食が進んだボルトやカットアンカーなどは信頼しないこと。

また、正しく打ちこまれていないグージョンボルトにおいても同様です。

そして特に注意しなくてはいけないのが、残置物です。ヌンチャクが残置してあるからといって、"絶対にそれにロープをかけたりしない"こと。2012年の9月には山岳ガイドの事故がありますからね。

まとめ

いつか海外クライミングを楽しんでみたいなー。そんなことを思っている人に向けて情報を用意してみました。

記事をここまで書いて思ったのですが、タイのチェンマイなんかはルートクライミングするのに近いし安いし、気候もいいしいいかもしれませんね。

どれくらいの予算を用意すれば楽しめるのか、お金を貯める目標にもしてください。





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